#author("2019-10-22T16:32:44+09:00","default:ys","ys") #author("2019-10-22T19:48:55+09:00","default:ys","ys") #norelated ''令和元年以降の記事は[[ブログ:https://menuet.hatenablog.com/]]の投稿することにしました'' ''サーバ引っ越し後[[ブログ:https://menuet.hatenablog.com/]]の方に記事を投稿することにしました'' *ヴァイオリンのはなし [#w865f0bc] 大学の研究者には楽器の演奏を趣味にしている人がけっこう多い.私の所属する研究科にはチェロを弾く先生やクラリネットを吹く先生がいるし,脳研究者の中にも少なからず楽器を弾いている先生がいる.私自身も小さいころにピアノを習っていてそこそこ弾けたのだが,小学生のうちにやめてしまい,その後は気の向いたときにぱらぱらと触る程度だった.身体技能を研究課題とするようになって以来,たまにピアノに触ってみるといろいろと新しい発見があるのだが,それでもやはりピアノではできないことがいろいろとあって,以前から木管楽器か弦楽器を弾いてみたいと思っていた. ただ,思っているだけではいつまでたっても弾けるようにはならないので,あるとき(平成23年4月)に思い切って先生についてヴァイオリンを習い始めた.もうすぐ50歳というこの年で弦楽器を始めるのが無謀なこととは承知しているが,いざ始めてみるといろいろと面白いことやメモを残しておきたいと思うことが出てきた.そこで,思いついたときにエッセイ風にメモを残しておこうと考えて作ったのがこのページである. 楽器演奏を練習することは実は「研究」に他ならない.練習する人はいつも「どうやったらうまく弾けるようになるか」を考え続けているからである.職業研究者である大学教員,それもヒトのメカニズムを研究している自分としては,これは仕事の一部であり,まさに[[「一人称研究」>https://www.amazon.co.jp/dp/4764904810]]である.私が練習の過程で感じたことは真実であり,それにはヒトの感覚運動メカニズムや認知過程を理解するうえで何らかの意味があることである.一方で,練習中の一個人の内省・内観をそのまま学術論文誌で発表することは自然科学の掟の下では許されない.そこで,論文には書けない個人的な印象を記録して残すことがこのメモの趣旨である. なお,ここに書いたことは初学者の私があくまで自分の印象で書き記したもので,ほかの人がいっていることと違う内容や正しい弾き方とは異なった内容も書いてあるだろう.でも,それは筆者の主観だから仕方のないことであるし,主観と客観のあいだにずれがあることはよくあることである.世の中にはヴァイオリンに関する書籍や教則本,ホームページが多数あるので,細かいことはそれらに任せたい. 大学における音楽教育・研究の意味については[[「アメリカの大学にはなぜ音楽学部があるのか」>http://www.piano.or.jp/report/04ess/livereport/2012/06/08_14291.html]](外部リンク)を参考にしてほしい. **項目 [#na25b86d] #block(width:50%) -[[なぜヴァイオリンなのか?>jViolin/Q001]] -[[楽器の持ち方>jViolin/Q002]] -[[弓の持ち方>jViolin/Q003]] -[[左手の指>jViolin/Q004]] -[[拍と休符>jViolin/Q005]] -[[弓の持ち方(その2)>jViolin/Q006]] -[[出張先に楽器をもっていく>jViolin/Q007]] -[[音を一様に鳴らす>jViolin/Q008]] -[[音階を弾く>jViolin/Q009]] -[[スラーを弾く>jViolin/Q010]] (平成24年1月4日更新) -[[重音など>jViolin/Q011]] -[[先生が替わる>jViolin/Q012]] -[[楽器のこと>jViolin/Q013]] -[[カイザーの練習曲>jViolin/Q014]] -[[技能習得を言葉で語る難しさ>jViolin/Q015]] (平成24年4月10日更新) #block(next) -[[楽器と身体性>jViolin/Q016]] (平成24年4月10日更新) -[[楽器に触れる感覚の再認識>jViolin/Q017]] (平成24年11月1日更新) -[[楽器と弓の持ち方(その3)>jViolin/Q018]](平成25年3月11日更新) -[[移絃>jViolin/Q019]](平成25年3月11日更新) -[[音階を弾く(その2)>jViolin/Q020]](平成25年4月14日更新) -[[ぬりつける感覚>jViolin/Q021]](平成25年4月14日更新) -[[ひじの動きの感覚>jViolin/Q022]](平成25年6月更新) -[[ガット絃に張り替える>jViolin/Q023]](平成25年6月更新) -[[重力に任せる感覚>jViolin/Q024]](平成25年12月更新) -[[楽器と弓の持ち方(その4)>jViolin/Q025]](平成25年12月更新) -[[楽器と弓の持ち方(その5)>jViolin/Q026]](平成27年1月更新) -[[楽器と弓の持ち方(その6)>jViolin/Q027]](平成29年11月更新) -[[ポジション移動>jViolin/Q028]](平成29年11月更新) #block(end)