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&size(32){''第22回 関東「音楽と脳勉強会」のご案内''};

*スケジュール [#z130fe22]
''日時''  平成28年2月26日(金) 19:00~20:00
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''会場''  電気通信大学 西10号館2F 大会議室 (地図は[[こちら>http://www.uec.ac.jp/about/profile/access/]])~

*発表者 [#u07a06d1]
長谷芳樹 (神戸高専)

*内容 [#nd4e1cd3]
''論文紹介''
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''参考文献''
[[B. W. Johnson and M. J. Hautus, "Processing of binaural spatial information in human auditory cortex: Neuromagnetic responses to interaural timing and level differences," Neuropsychologia, vol. 48, pp. 2610-2619, 2010.>http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0028393210001879]]


//*参加報告 
*参加報告 [#c68818e9]
本発表では,聴覚系が空間知覚の手掛かりにしているとされている両耳間時間差(ITD)と両耳間レベル差(ILD)に関して,脳における処理の違いを脳磁図(MEG)を用いて調べた論文が紹介された。この研究では,広帯域ノイズの中の一部の狭帯域成分のみをコントロールすることで,ITD
またはILD による空間知覚が生じる2 種類の刺激を作成した。この空間知覚を生じる2 通りの刺激に対するMEG の計測結果では,M100
と呼ばれる信号成分は異なったが,その後に続くORN と呼ばれる信号成分では差が見られなかった。この結果から著者らは,ある段階まではITD
とILD という手掛かりは異なる神経集団が処理を行い,ORN
より前の時間窓において手掛かりに依存しない空間情報が抽出され,その共通の空間情報が聴覚情景分析に利用されているのだろうと結論付けた。
感想:MEG がどのような計測手法として位置付けられているのかなどの脳機能計測に関する概説が発表の最初にあり,論文の説明に際しても発表者独自の図やイラストが豊富に用いられていて,専門外の聴衆にも伝わる工夫のされた発表であると感じました。また,論文の内容に対する発表者の意見も随所で明確に述べられていたため,この分野特有の解析や結果の解釈の難しさにも触れることができ有益でした。(澤井賢一)
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