第38回 「音楽と脳」研究会のご案内

スケジュール

日時  2023年4月28日(金) 19:00~21:00
会場  オンライン(Zoomへのアクセス情報はMLで配信しております.MLへの登録は幹事にご連絡下さい.)

発表者

大塚 翔(千葉大学)

内容

音楽家の内耳保護機能は優れているのか?
聴覚系の重要な特徴の1つは,皮質から末梢に至る逆向きの経路(遠心性経路)が同時に存在することである.その経路の末端に位置し,外有毛細胞のゲインを調整する役割を果たしているのが,オリーブ蝸牛束である.オリーブ蝸牛束の活動は,非音楽家に比べて音楽家の方が高いことが知られている.著者らはこれまでに,オリーブ蝸牛束の活動が高い演奏者ほど,楽器演奏後の聴力低下が小さいことを明らかにしてきた.これらの結果は,オリーブ蝸牛束が内耳を保護する機能を果たしていることを示すとともに,音楽家はその機能が優れていることを示唆している.本発表では,非音楽家を対象とした発表者らの取り組みを紹介するとともに,なぜ音楽家のオリーブ蝸牛束の活動が高いのかについて議論する.

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